【H30編入体験記】 筑波大学 応用理工学類
志望校
東京工業大学 工学院 電気電子系
試験日:8月の第3週あたり
第一志望の大学でした.
ここで研究がしたいという漠然とした目標を持って高専に入学しました.
高専在学中に海外にも興味を持ち,連携しているMITに留学・研究できることも魅力でした.
試験の結果として不合格でした.
気が向いたらこちらの対策も記事にしたいと思います.
筑波大学 理工学群 応用理工学類
試験日:7月の第2週あたり
高専の卒業研究のさらに深いことがしたいため出願しました.
以下には,主にこちらの対策を書いていきます.
試験科目
筑波大学 応用理工学類の試験科目は以下の通りです.
1日目
必須
英語(TOEICスコアシートを提出)
以下のうち2科目選択
専門科目(物理1):力学
専門科目(物理2):電磁気
専門科目(化学1):物理化学?
専門科目(化学2):有機化学?
2日目
個別面接
各科目の対策と僕が使った教材について書いていきます.
各科目の対策と教材
英語(TOEIC)
試験一日目にTOEICのスコアシートの原本(TOEIC IPは不可)を持参するので,それまでにスコアシートが届けば大丈夫です.(5年生の5月のTOEICがラストチャンス)
勉強法としては,文法や単語の学習と並行して,公式問題集をひたすら解いてました.
僕はギリギリまで点数を上げようと,最後の5月まで粘りましたが,そのせいで他の科目に時間を使うことが出来ませんでした.
なるべく早くから受験してある程度のスコアを持っておくと,のちのち専門科目の勉強に集中できます.
参考までに僕の点数の推移を載せておきます.
学年/時期 | 3/1月(IP) | 3/3月 | 4/12月 | 4/3月 | 5/5月 | 5/12月 (IP) |
---|---|---|---|---|---|---|
L |
330 |
370 | 320 | 350 | 390 |
410 |
R |
185 |
205 | 215 | 280 | 325 |
370 |
TOTAL |
515 |
575 | 535 | 630 | 715 |
780 |
READINGが弱かった僕にとっては,金のフレーズと公式問題集を隅々までとく方法が一番効果的でした.
【公式問題集】
オススメ度:★★★★★
難易度:★★☆☆☆
はじめはTOEICに慣れるために,たくさんのバージョンを図書館で借りて解いていました.
【金のフレーズ】
オススメ度:★★★★★
難易度:★★☆☆☆
他にも
【DUO 3.0】
オススメ度:★★★☆☆
難易度:★★★☆☆
【FOREST】
オススメ度:★★★☆☆
難易度:★☆☆☆☆
必須科目(数学1)
また教科書に出てくる証明問題もちらほら出ます.
学校の復習をしながら,演習を進めていました.
【森北出版 数学/徹底演習】
オススメ度:★★★★★
難易度:★★★★☆
【マセマ 複素関数】
オススメ度:★★☆☆☆
難易度:★☆☆☆☆
必須科目(数学2)
ベーシックな固有値・固有ベクトルと対角化の問題に加え,たまに線形空間や線形微分方程式も出ます.
出題傾向がほぼ同じなので,第一に過去問を解いて見ることをお勧めします.
過去問は筑波大学のホームページから3年分は見ることができます.
(最後にリンクあります)
また,こちらのサイトの武内先生は内部生に線形代数を教えており,問題が非常に似ているので参考になりました.
選択科目(力学)
最も時間をかけるべき科目です.
角運動量や回転の方程式,剛体と慣性モーメントから主に出題されている気がします.
僕の勉強の流れとしては,
小出先生の物理学を読む(ここで時間をかなり使いました)
演習力学に進む,しかし解けない
解法を覚える
20ページくらい前の問題は忘れていく
根本的に理解しないとだめ
簡単な教科書見直す
過去問,演習がある程度解けるようになる
というものでした.
本番は運よく問題が解けましたが,正直勉強時間が足りておらず不安でした.
皆さんは,僕の反省も踏まえて
簡単な教科書で理解する
簡単な演習(基礎物理学演習)を解く
過去問
足りないところを演習力学で補完する
という流れで勉強する方が効率がいいと思います.
【大日本図書 力学2】
オススメ度:★★☆☆☆
難易度:★☆☆☆☆
【裳華房 物理学】
オススメ度:★★★★☆
難易度:★★★★☆
【サイエンス社 演習力学】
オススメ度:★★★★☆
難易度:★★★★★
【サイエンス社 基礎 物理学演習1】
オススメ度:★★★☆☆
難易度:★★☆☆☆
やや易しめの内容です.
編入試験に出るような凝った問題はあまりないので,軽く流す程度でいいと思います.演習力学の後にこれを解くとスラスラできて幸せになれます.
選択科目(電磁気)
電気系の学科だったのである程度は授業で習っており,
新しく学ぶことは少なく,主に復習という感じで問題を解いていました.
オススメ度:★★★★☆
難易度:★★★☆☆
オススメ度:★☆☆☆☆
難易度:★★★☆☆
僕は使っていませんでしたが編入生の同期曰く,この本からだいたい出ていたよ〜と言うことでした.問題の量が多いので圧倒されると思いますが重要そうなところだけでも解いてみるといいかもです.
試験当日
試験会場の第3エリアまで行くには,
つくばエクスプレス: 研究学園〜つくば(一駅)
大学循環バス: 第3エリア前 まで20分くらい?
ただ,この方法はあまりおすすめしません.理由は移動に時間がかかるからです.
編入した友達はみんな,筑波駅近くのホテルに泊まってバスで学校まで行ったとのことでした.
一日目が終わりホテルに帰ってから,軽く自己採点をし,面接に備えて編入ブログを漁っていました.
H30試験の結果(自己採点)
数学1
非常に簡単でした.10割
数学2
ラプラシアンの部分が自信なし.5割
物理1
簡単な玉転がし.10割
物理2
基本的なコンデンサの問題.誘導がしっかりしているのでしたがっていけばなんとかなります.後半の計算に時間が足りず最後は殴り書きになっていしまい減点されそう.
8割
英語
715点で提出しました.
面接
和やかな雰囲気で楽しかった印象です.8割
受験を考えている方へのアドバイス
- 勉強は早い時期から始めましょう!(これを読んでいる今から!)
僕は4年生の1月から物理や数学を始め,本番まで半年ほど勉強しましたが,
力学に関しては結局間に合わず不安な気持ちで試験に臨みました.
- 編入試験は一人で戦ってはいけません.
僕の場合は尊敬する大先輩や,共に励み合う友人の存在が勉強のモチベーション
になっていました.同じ高専に限らず友達と一緒に勉強した方が良いと思います.
また,高専は教員室という素晴らしい制度があるので,わからないことはどんどん
先生に質問して助けてもらいましょう.(先生方本当にありがとうございました)
- 質問や気になる事がありましたら,コメントください.できる限り協力します.
追記
成績開示の記事にあるように,TOEICの点数10点で英語の点数が1点変わるかくらいなので,TOEICの点数はある程度で切り上げて,筆記試験(単純配点で1問7点くらい?)を1問でも多く解けるように対策する方が良いです.
面接についての記事はこちら
【H30編入】 筑波大学 応用理工学類 面接 - やまゆーブログ
過去問のリンクはこちら